こんにちは、シドニー大学の大学院に留学中の総合医です。
元々英語のリスニングがかなり苦手で、留学のために受験したIELTSでもリスニングの点数を上げるのにかなり時間がかかりました。
そんな私も現在シドニー大学に入学してから9ヶ月経過しましたが、未だに授業で教授の話している事やクラスメートとのディスカッションで英語が聞き取れない事が頻繁にあります。
そんな時に私が活用しているのが「otter.ai」というサイトです。
otter.aiとは、音声データやビデオデータから言葉を文章に自動で書き起こしてくれるサービスで、リアルタイムでの音声もその場で文字に変換して表示してくれます。
私は元々書き起こしのサービスが世の中にあることは知っていましたが、Youtubeなどの動画配信サービス上での字幕のように質が低くてとても日常使いできるものではないだろうと勝手に考えていました。
しかし、リスニングに本当に困っていた時に、無料で利用できる事を知り、思い切って試してみました。
そしてその感想は、Youtubeの自動字幕とはレベルが全く異なっており、私が聞き取れなかった単語も正確に書き起こしてくれていました。
それから授業の時はotter.aiを利用するようになり、授業の理解度を飛躍的に高める事ができました。
何より、リアルタイムでその場で書き起こしてくれるため、授業中のディスカッションで自分に話を振られた時に、何を聞かれたのかわからないという事が無くなりました。
今ではiPadをパソコンの横に置いて、リアルタイムで書き起こしてもらい、その文章を確認しながら授業を受けています。
もちろん書き起こし事態は完璧というわけではないので、所々自分で英語の意味を補填する形にはなりますが、全く何を言っているのかわからないで授業中に青ざめるという事は無くなりました。
あまり書き起こしに頼りすぎると、リスニングの能力が身につきづらくなるという事はあるでしょうが、少なくとも授業の内容を正確に掴む必要がある場合には、このようなテクノロジーを活用するのも悪くないと思います。
勉強するために留学しているのに、授業の内容についていけなかったとしたら全く意味がなくなってしまいますからね。
英語のリスニングが完璧にできるようになるまでには1年以上、人によっては2年程度の時間が必要と言われています。
そのため、現在留学中だったり、オンラインで英語の授業を受けている人、外資系企業で英語の会議に苦戦している人などには、英語に慣れるまでの手助けとしてotter.aiの活用をお勧めします。
ちなみに他にも書き起こしのサイトはいくつかあるようなので、自分にあったサイト、サービスを探してみてください。
以下に実際otter.aiを利用している所をお見せします。
こちらがotter.aiにサインインした所です。
真ん中に表示されているPUBH5224 Module 2 2021というのは書き起こしを行ったファイルの名前で、これをクリックすることで書き起こした物が確認できるようになっています。
右上の「Record」をクリックするとリアルタイムで流れている音声を書き起こしてくれ、「Import」をクリックすると、すでに持っている音声データ、又は動画のデータを書き起こしてくれます。
現在コロナの影響で、自国に留まりながらリモートで大学留学している学生がいる関係で、多くの大学が授業を録画してアップロードしています。
シドニー大学は来年もzoomで行った授業を録画してアップロードすることをアナウンスしているので、来年もアップロードされた授業の動画をotter.aiに取り込むことで、授業で話された内容を書き起こしてもらえる状態です。
こちらは実際に書き起こしを行ったものです。
複数の人が話すと、それに合わせて段落を変えてくれるので、話がごちゃごちゃにならずにすみます。
Speaker 3の先頭の「Yeah」が青くなっているのは、現在音声でどの部分が読まれているのかを示してくれています。
画像の下の部分にある再生ボタンを押せば、音声が再生され、その音声で話されている部分が強調されて、どこを読んでいるのかが一目瞭然となります。
話す速度が早くてついていけなかったとしても、画面上で見失う事はまずありません。
もしも、今現在学校や職場で英語を使っていて、聞き取れなくて困っている人がいればotter.aiはかなりお勧めのサービスです。
無料のBasic planなら1回の録音で30分までの書き起こしが可能で、1月トータル600まで利用できます。ファイルの取り込みは月3本まではBasic planで可能なので、まずは無料で試してみてください。
今回の記事が少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。
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