何時間勉強すれば英語が話せるようになるのか?

オンライン英会話

この記事を読んでくださっている人の多くは英語学習者で、多くの人が一度は考えた事がある疑問が、一体何時間勉強すれば英語ができるようになるのかということではないでしょうか?

多くの方は中学生から英語の学習を始めて、未だに英語が苦手で困っているのではないでしょうか。

これだけ英語を勉強しているのに、全く英語ができるようにならない。日本人に英語習得は不可能なのではないかとも思えてしまいます。

実際、世界の英語学習を支援している団体であるEFが行なっている English proficiency indexでは、2020年の日本人の英語力は世界ランキング55位で、先進国ではビリで、アジア諸国の中でも最低レベルです。

ある統計では、日本人で問題なく英語を使いこなせている人は、全体のたったの2%しかいないというデータ出ています。

それでは一体、何時間勉強したら英語が身につくのでしょうか?

今回は英語習得までに必要な学習時間について調べてみました。

英語学習に必要な時間に関するデータは存在しない

結論から言うと、実は英語学習に必要な時間についてはっきりとしたデータは存在しません

その理由は、おそらく以下の要因によるのではないかと私は考えています。。

その要因とは、
①学校の英語教育は受験用で英語を使いこなせるようになるためのものではないこと
②多くの人は大学受験が終わったら英語を学習しないこと
③十分英語を使いこなせる人がたった2%しかおらず、はっきりとしたデータが取れない

上記3つの要因が主な原因となっているのではないでしょうか。

日本の英語学習は大学受験で点数を取ることや、TOEICで高得点を取ることが主な目的となっているので、いくら勉強を続けても英語を使いこなせるようにはならないように設計されていると私は思います。

それでもやはり日本で一番市民権を持っているのはTOEICなので、多くの人はTOEICで点数が取れれば十分と考えていると思います。

それではTOEICで十分な点数を取るためには何時間の学習が必要なのでしょうか?

TOEIC 900点を取るには最低4000時間が必要

ある調査で、English Tutor Networkに登録している日本人チューターにアンケートをとり、TOEIC900点以上を取るのに必要だった時間を割り出したと言う記事を発見しました。

TOEICで900点取れればほとんどの人は十分と考えられるのではないでしょうか?

実際に英語のチューターを行なっている人たちが要した時間は4000〜5000時間との結果だったようです (Why do Japanese have trouble learning English?: Japan Times)。

最低4000時間と聞くと途方もない時間にみえ、とても自分には無理だと思った方がほとんどではないでしょうか?

ただ、他のデータを参照すると、必ずしも4000時間必要というわけではなさそうです。

世界中で英語学習を支援している団体である『EF』によると、英語で仕事が出来たり、英語圏の大学で勉強できたりするレベル (B2: TOEIC 800点程度)に達するには720時間の英語学習で到達可能というデータが出ています。

2つのデータには大きな乖離があり、一体どちらが正しい数値なのかはわかりません。

ただ、EFは世界中の英語学習者の平均をとっているので、第一言語が英語と似ている国の人たちは、我々日本人よりも早く習得することが可能なのだと思います。

アメリカ政府のウェブサイトであるUS deparment of stateは、成人アメリカ人が他言語を習得するのに必要な時間を提示してくれています。

アメリカ人にとって日本語は中国語、韓国語、アラビア語などに並んで、学習するのに最も困難な言語の一つに設定されており、最低2200時間が習得までに必要とされています。(US department of state: Foreign Language Training)

逆に、英語と同じように元々ラテン語やギリシャ語から派生してできたフランス語などのヨーロッパの言語は、日本語の半分以下の時間で習得が可能と書かれています。

これは逆に言えば、中国語から派生してできた日本語を話している我々日本人にとっては、英語は学習するのに最も時間のかかる言語だと言えるでしょう。

以上の事から、アメリカ人が2200時間必要なら、日本人も最低2200時間の英語学習が必要だと思われます。

私の結論としては、日本人が英語をある程度自信を持って使えるようになるには、2200時間〜5000時間の学習が必要という事です。

2200時間で計算すると、1日1時間の学習で6年。1日2時間の学習で3年です。

5000時間で計算すれば、1日1時間の学習で14年程度必要な計算になります。

仕事をしながらこの学習時間を捻出するのは難しいものがありますね。

しかし、私は自分の英語学習の経験から、英語の学習方法によって英語習得に必要な時間は大幅に短縮することは可能なのではないかと考えています。

英語習得に必要な時間を短縮させる方法

おそらく上記の必要な学習時間は、留学をせずに母国で授業を受けたり、自分で学習した場合で計算しているのだと思います。

もしも多くの時間をネイティブの英語に触れて、会話を楽しみながら学習することができれば、必要な学習時間はもっと少なくする事が可能だと思います。

実際に私も、TOEICの練習問題で練習していた時よりも、オンライン英会話レッスンを受けて週に1時間程度英会話をしていた時の方がリスニングの伸びが早いと感じた事があります。

オンライン英会話レッスンを受け始めてから、TOEICではなくIELTSを受験するようになってしまったので、実際どの程度点数が伸びたのかはわかりません。

しかし、やはり語学はコミュニケーションをとるための道具であるので、コミュニケーションを取りながら学習するのが最も効率が良いのではないかと思います。

そのため、私はTOEIC受験者で英会話に興味を持っていない人にも、スピーキングの勉強を併せて行うことをお勧めしています。

そして、少しスピーキングができるようになったところでオンライン英会話レッスンを受け、ネイティブの先生と会話を行いながら英語学習を進めることが結局一番早い勉強方法なのだと思います。

多くの日本人にとってネイティブの先生とオンラインで会話をすることは非常に怖いことで、避ける人が多いと思います。

私も最初にオンライン英会話のレッスンを受けようと決意した時はかなりの勇気が必要でした。

しかし、最近のオンライン英会話のサイトは、課題をしっかりと設定してくれているため、何を話すか悩むことはありません。

そして何よりもネイティブの先生達も外国語を学習することがいかに大変かをよくわかっているのでとても優しく、こちらがうまく話せなくても忍耐強く繰り返し優しい英語で教えてくれるので、今ではなぜもっと早く始めなかったのかと後悔しているほどです。

他の記事でオンライン英会話レッスンについて説明していますので、よろしければぜひそちらも参照してみてください。

参考記事1:オンライン英会話の紹介

参考記事2:オンライン英会話で何を話せば良いか

参考記事3:オンライン英会話レッスンの時に役立つフレーズ

今回の記事では以下の内容をお伝えしました。

  • 英語習得に何時間必要かのはっきりとしたデータはない
  • 推定される必要学習時間は2200時間〜5000時間
  • ネイティブとの会話で学習時間の短縮が見込める可能性がある

今回の記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

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