こんにちは総合医です。
今回は言語学習と緊張感についてお話ししてみたいと思います。
私の体感では、英語リスニングの学習で最も大切なのは、音声にどれだけ集中できるかという事だと考えています。
言語学習の才能がある人は別として、ほとんど人は英語をBGM、もしくは雑音の一部のように聞いてしまっているのではないかと思います。
BGMとして集中せずに聞き流してしまっていると、いくら英語学習音源を聴いていても、英語を聞き取れるようにはなりません。
そして、聞き流さずに集中して聴くために、シャドーイングやディクテーションのような方法で、聞く時の集中力を高めようとしているのではないかと思うのです。
聞いたものを自分の口で発音したり、書き起こしたりしなければいけないというプレッシャーが、より集中させ、リスニングの効果を高めてくれているのではないかと思います。
そして、人と会話する時も相手の話している内容を聞き取ろうと自然に集中するので、リスニングに関して言えば、シャドーイングと会話はほとんど同じレベルで聞く事に集中させられているのだと思います。
緊張感とリスニング学習効果の関係
それでは集中力がより高まるように、とにかくネイティブの人に話しかければ良いのかと言うと、そう物事は単純ではないと私は考えています。
私の経験から推測すると、リスニングの学習効果は緊張感と関係性があると感じています。
そして、学習効果と緊張感の図は以下のようなものだと考えています。
いわゆる釣鐘型と言われるグラフになりますが、グラフの左に行く程緊張度が低く、右に行くほど100%に近づくように設定した時、リスニング学習効果は緊張度が高すぎても低すぎても効果が減ってしまうように感じています。
以下で、具体的な例を挙げてもう少し詳しくお話しします。
緊張度が低い場合
まずは上のグラフを緊張度の高さに合わせて3つに区切って考えてみようと思います。
大体グラフを3等分にすると、真ん中が最も学習効果が高く、左右は学習効果が低い状態になります。
緊張度が低い場合というのは、例を挙げるとプレッシャーをかけずに英語を聞いている状態です。
まさに先程お話ししたリスニング学習音源を聞き流している状態といえると思います。
特にプレッシャーを感じていないので、聞き取ろうと集中する力も弱く、学習効果も自ずと低いままです。
自分でなんとか集中力を上げようと皆さん頑張るでしょうが、通常の勉強方法では学習効果を上げるのには限度があるでしょう。
緊張度が高すぎる場合
逆に緊張度が高すぎる③の場合にも学習効果は低下してしまうのではないかと思います。
例えば、英語学習をほとんどしていなかった頃に、外国人から突然英語で話しかけられたと想像してみてください。
緊張感が一気に上がり、頭の中が真っ白になった経験は皆さん一度はされた事があると思いますが、そんな時にリスニングがうまくできているかというと、大抵の人は真逆だと思います。
緊張しすぎて頭が真っ白になっている状況では、仮に日本語で話しかけられたとしても聞き逃すことがある程なので、ましてや英語のリスニング効果があるかといえば、ほぼなくなるでしょう。
そのため、全く英語が話せないのにいきなり留学して、ネイティブしかいない環境に行っても、環境に慣れて適切な緊張度になるまでは学習効果が乏しいので、留学前はしっかりと勉強しておいた方が良いでしょう。
緊張感が適切なレベルの時
緊張感が適切なレベルというのは、ある程度英語を勉強した人がネイティブと話している状況などがそうなのではないかと思います。
相手の話している内容を集中して聞かないと会話にならないですし、聞き取れなかった時にはもう一度言ってもらうというさらに緊張感が高まる状況にもなります。
おそらくこの時の集中力はシャドーイングやディクテーションをしている時よりも高い状態で、リスニング学習効果も高いのではないかと思います。
シャドーイングやディクテーションは聞き取れなくてもデメリットはありませんし、なんだったら何度も聞きなおす事が可能です。
しかし、会話の場合にはそうはいきません。
相手の言っている事が聞き取れず、何度も同じ事を聞くのはかなり気まずい状態になりますので、緊張感のレベルで言えば間違いなくこちらが上でしょう。
以上のような理由で、ある程度英語を勉強している人に関しては、英語圏で生活し、なるべくネイティブの人と会話をする機会を増やすのが英語学習の近道だと考えています。
そして留学中には例え友達がなかなかできなかったとしても、お店の人と話したり、駅員に路線について質問したりと、なにかと緊張する機会があるので、やはりある程度英語を勉強した人に関しては英語圏に住んでしまうのが最も学習効率が高いのだと思います。
もし、留学するだけの時間もお金もないという場合には、学習効率と緊張感という事を頭に入れて、なるべく緊張感を高められる学習環境を作ることをお勧めします。
日本国内にいるとなかなか難しいですが、オンライン英会話などのサービスを利用して緊張感を持ってリスニングの練習をしてください。
オンライン英会話に関しては、別の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください(参考記事:オンライン英会話の紹介)
いかがだったでしょうか?
今回は英語のリスニング学習と緊張感について考察してみました。
基本的にはリスニングはマスターするのに非常に長い時間が必要なので、できるだけ学習効率を上げて取り組む事をお勧めします。
今回の記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
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