留学を目指してIELTS、TOEFL受験予定の方や、仕事で英語を使わなければならない人はスピーキングの練習が不可欠です。
いくら受験勉強で英語を勉強したからと言っても、日本に住んでいると英語を話す機会はほぼ皆無で、ほとんど全ての人が英語を話すのは苦手な部類なのではないかと思います。
海外旅行の時にある程度自分の思っていることを相手に伝えられた経験を持っている人は、スピーキングに対してそれほど苦手意識を持っていない方もいるかもしれません。
しかし、旅行の時に使う決まりきったプレーズを話す場合とIELTSやTOEFLのような試験で点数をつけられる場合とでは、求められるレベルに大きな隔たりがあります。
口からある程度英語が出るレベルではまずスピーキングの試験で高得点を取ることは難しいでしょう。
適切な単語で、ある程度正確な発音、話の展開の仕方もおさえておかなければスピーキングで十分な点数を取ることは難しいでしょう。
今回はそんな日本人にとってレベルの高いスピーキングで私が実際に行っていた練習方法を御紹介します。
シャドーイング・リピーティング
IELTSを受験しようと考えた時にまず私は英語の勉強方法で効果が高いと言われているものを探すことにしました。
英語学習に関する本でベストセラーとなっていたのが、現役英語講師の森沢洋介さんの『英語上達完全マップ』でした。
森沢先生はこれまで多くの英語学習者の指導をしてきて、中級止まりで頭打ちになってしまっていた学生を何人も救ってきた経験を持っている方で、この本の中には初級者から上級者まで英語がしっかりと話せるようになるまでの道筋が具体的に書かれていました。
その中でスピーキングにとても効果があるとして紹介されていたのがシャドーイングとリピーティングでした。
シャドーイングは英語を学習している人ならば一度は聞いたことのある勉強方法ではないでしょうか?
少しゆっくりめの録音音声を流し、音声のすぐ後に続いて同じように発音するという練習方法です。
耳で聞こえた音を実際に口に出して練習するという練習方法で、正しい発音方法を身につけられると共に、リスニングの練習にもなるので非常に優れた学習方法だと紹介されていました。
実際同時通訳者の養成学校でもシャドーイングが効果的な練習方法として導入されているので、効果は折り紙付です。
そしてリピーティングはそのシャドーイングから派生した練習方法です。
初めてシャドーイングに挑戦した英語学習者にとって、ゆっくりめの音声だったとしてもうまくシャドーイングを行うのは困難です。
特に聴きながら発音するという2つの作業を同時に行うので、口の動きにまごついてしまうとすぐに置いていかれてしまします。
そのため、一文一文の録音の間にポーズを入れて、一文聞いたら聞いた内容を発音するという聞く事と発音する事を分けて行えるようにした方法がリピーティングです。
私自身もこのシャドーイングを試してみましたが、やはり全くうまくできなかったので、リピーティングを主に行なっていました。
リピーティングに関しては森沢先生が作っている【みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング】というものが発売されており、この本に付属でついているCDにリピーティング用に作成された音声が録音されていたので、この教材を使用してリピーティングの練習を行っていました。
ただ、半年以上練習してみて、発音は多少改善したように感じましたが、リスニング力とスピーキング力にあまり変化を感じなかったため私は途中で挫折してしまいました。
もう少し続けていれば改善していたのかもしれませんが、どうも私には合っていないのではないかと感じたので別の方法を試してみることとしました。
私個人としてはリスニングが得意な人が行うととても効果のある練習方法だとは感じましたが、リスニングの段階で問題があった私には少しレベルが高すぎたのかもしれません。
独り言
次に私が行った練習方法が独り言です。
これは通勤の合間の歩いている間などに、IELTSのスピーキング問題を使って下手でもいいのでとにかく英語を口に出してみるという練習方法です。
私は自宅から駅まで10分程度歩いているのですが、その間に何問スピーキングの問題を解けるのかを意識しながら毎日行っていました。
練習を始めた当初は自己紹介や自分の住んでいる場所、職場の説明を英語でしてみる問題に取り組みましたが、駅までの間で1文か2文程度の簡単な英語しか出てこず、自分のレベルの低さに愕然としていました。
しかし、毎日行っている間に少しずつスラスラと英語が出るようになってきて、2ヶ月経過した時点でIELTSスピーキング パート3の問題まで取り組めるほどに上達しました。
もちろん話している内容は簡単な文章で、試験で高得点を取れるレベルには程遠かったと思いますが、自分の思っている事をある程度スムーズに口から出せるようになった事でとても自信に繋がった事を覚えています。
この独り言練習法は地味で、外から見たら危ない人に見られるリスクがありますが、自分の中では最も早く効果が実感できた練習方法でした。
ちなみにIELTSのスピーキング問題のサンプルは問題集のものを使用したり、ネットに落ちていた物を使用したのでお金はあまりかかっていません。
サンプルとしてどのような問題があるのか幾つかお示しします。
IELTSスピーキングパート1
What is your job (study)?
where do you work (study)?
Where is your hometown?
Do you usually celebrate your birthday?
IELTSスピーキングパート2
Describe a book you have recently read.
you should say:
what kind of book it is
what it is about
what sort of people would enjoy it
and explain why you liked it.
IELTSスピーキングパート3
Do people read more books nowadays? and why do you think so?
in your opinion, how will e-books affect paper books?
などの問題があります。
間違っていても構わないので、まずは自分の言葉で説明できるレベルまで独り言で喋れるように練習しましょう。
オンライン英会話レッスン
最後に私が行ったのがオンライン英会話レッスンでした。
独り言である程度英語が口から出てくるようになったので、自分の言っていることがネイティブに通じるのか?意味があっているのかを確認する目的でオンライン英会話でネイティブの先生に聞いてフィードバックを受けました。
IELTSの問題に対する答えを聞いてもらい、フィードバックももらいたかったので、私は通常のオンライン英会話サイトではなく、italkiというオンライン英会話サイトを利用しました。
italkiの良かったところは、IELTSを教えるための先生が充実していることです。
日本人でIELTSやTOEFLを受験する人はTOEICに比べると少数派なので、日本人向けのオンライン英会話サービスではIELTSの採点基準を把握している先生は少ないと思いましたし、どちらかというと日常英会話に特化している印象でした。
italkiの先生の中には英語指導の特別な資格をとっている方も多く、IELTSの採点を行っていた事がある方もいます。
そして先生の名前に【Michael IELTS】などのようにIELTSを教えていると示してくれているので、IELTS用の先生を見つけることもとても簡単でした。
他の定額制の英会話サービスと比較すると1回の授業料が高めではありますが、1回ずつの支払いで無駄にお金を払う必要もなかったので、仕事が忙しく定期的に授業を受けられない私にはとてもあっていました。
ネイティブの先に生直接フィードバックをもらえた事で、ネイティブの感覚でより自然に聞こえる発音方法、単語の選択、簡単だけどよりフォーマルに聞こえる言い方などを実践的に学ぶことができました。
以上が私がスピーキングを練習するために行った具体的な方法になります。
いかがでしたでしょうか?
自分に合いそうなものや、役に立ちそうなものがありましたか?
ぜひ一度試してみて、自分にあった効果のある方法を模索してみてください。
この記事が皆さんの英語学習に少しでもお役に立てば幸いです。
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