こんにちは。
英語圏の人と連絡を取る時や留学する時にメールの書き方で困った事はありませんか?
今回は英語でメールをやり取りする時によく遭遇する、日本人にとってややこしい表現についてお話ししようと思います。
The attached file? Attached the file?
英語圏に住んでいる人にとってはよく遭遇する表現として、「Please find attached the file」というものがあります。
日本人の感覚としては、attached (添付した)は形容詞で、fileを修飾しているんだからthe attached fileが正しいのではないかと感じてしまいますが、英語圏ではattached the fileの語順で使われる事が圧倒的に多いです。
人によってはattached please find the fileなんて使い方をする方もいたりします。
ネイティブの人達が文法がわかってなさすぎて間違った語順でメールのやり取りをしているのでは?と思われるかもしれませんが、決してそういうわけではなさそうです。
メールで添付ファイルをやり取りする時の決まり文句として上記の表現は使われているようです。
それではなぜこのような表現を定形文として使うに至ったのでしょう?
文章が省略されている説
なぜこの定形文が使われるようになったのか、ネットで検索をしてみると、私と同じ疑問を持った方が掲示板で質問しているのに遭遇しました。
その掲示板上で見つけた、最もそれらしい解説の例を一つ挙げてみると、話はまだメールが存在しておらず便箋でやり取りをしていた時代にまで遡ります。
この返答をされた方の推測もおそらく入っているでしょうが、当時の人達は手書きで書くのが面倒だったから徐々に色々な部分が省略されて現在のような語順になったようです。
具体的には、
You will find the file attached to this letter
↓
Please find, attached to this letter, the file
↓
Please find, attached (to this letter), the file
↓
Please find attached the file
(参考: https://english.stackexchange.com/questions/454052/which-one-is-correct-please-find-the-attached-file-or-please-find-attached-the)
この方の解説通り、途中でカンマが入っていて、補足的にfileを前から修飾する過去分子節として考えたら語順としても、attachedの使い方としてもしっくりきます。
結局どっちが正しいのか?
おそらく英語圏では上記のような定形表現がメールでも生き残り、日常的に使われているために、こちらの表現の方が一般的に感じるようになっているのでしょう。
非ネイティブの私達は学校で習う英語でこの表現を見る機会が全くないのでしっくりきませんが、若い時から上記の表現を繰り返し見ていれば、そちらが自然に感じるようになるのかもしれません。
それでは我々非ネイティブも真似してPlease find attached the fileと書くべきかというと、決してそうではありません。
文法的にはthe attached fileで問題ないですし、ネイティブの人に話を伺っても、the attached file でも全く違和感はないようなので、我々非ネイティブが無理してfind attached the fileを使う必要はありません。
ただ、添付ファイル付きメールを受け取った時に上で説明したような理由が隠れていることを認識して読み取れれば十分でしょう。
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