オーストラリアの物価はどのくらい高いのか

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こんにちは総合医です。

今回はオーストラリアの物価についてお話ししてみたいと思います。

最近日本のテレビ番組で日本の物価が過去30年間ほとんど上昇しておらず、そのせいで日本人の給料も上がっていないという主旨の議論をしているものをよく見ます。

欧米では順調に経済成長が進み、物価も給料も上がっているんだという事も報じられていました。

それではオーストラリアの物価はどうなんでしょうか。

オーストラリアの物価は日本の1.5倍〜2倍

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結論から言うと、オーストラリアの物価は日本と比べると高く、ほとんど全ての物が1.5倍〜2倍程度の値段です。

円安の影響を受けて現在(2022年7月)はさらに高くなってきています。

普通のレストランに入るとメインの物を注文すると一皿2000円〜3000円することもザラにあります。

比較のために日本にもあるラーメンチェーン店の一風堂のメニューを比べてみると下のような感じです。

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Ippudo chatswood: Menu

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一風堂 ルミネエスト新宿店: メニュー

画像はそれぞれ私の自宅の近くの店舗と、新宿にある一風堂のメンメニューです。

2022年7月6日時点で$1=92円だったので、そのレートで計算すると白丸本味は732円 vs 1380円という結果になり、ほとんど倍の値段になっています。

他もほとんど同様で、電車の運賃も一区間4.6ドル(423円:10kmまでは同じ値段)ですし、バスは一区間4ドル(368円:3kmまでは同じ値段)です。

毎日外食や飲みに行く人にとってはかなり辛い値段設定になっています。

野菜・果物・パンなどはむしろ日本よりも安い物が多い

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ただし、自炊する場合には物価高の影響はそれほど顕著に受けることはありません。

実は野菜や果物に関しては、日本と同じくらいか、日本よりも安く手に入る事さえあります。

例えば、私の自宅の最寄りのスーパーではりんご1kg230円程度だったり、アボカドが1個90円程度で売られています。

オーストラリアは土地が広い事もあり、農業と酪農は盛んで、供給が多い事で農作物の値段が下がっているのだと考えられます。

ただ、日本と違い収穫時期が明らかに早いものや、袋やパッケージを開けてみたら一部腐っているという事があるので買い物をする時には注意が必要です。

バナナは国産品ではないでしょうが、まだ青い状態のまま店頭に並べれているのもよく見かけます。

物価が高い理由は?

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オーストラリアの物価が高くなっている理由は日本以外の他の先進国同様、経済が順調に成長している事が大きいでしょう。

そしてオーストラリアは人口が増加し続けている国家なので、それだけ需要が増え、物の値段が上がっているという事なのだと思います。

日本人の感覚から言うと、物の値段が高いのは困ると感じてしまうと思いますが、オーストラリアでは給料も物価に合わせて高いので、物価が日本よりも高い=国民が困っているという図式は成り立っていません。

むしろ経済成長により給料が順調に伸びている人が多く、私の友人のオーストラリア人に聞いてもお金に困っているという話は聞いた事がありません。

最低時給で考えても、オーストラリアの最低時給は1967円($21.38)、週の給料(38時間)は最低74.759円($812.6)が保証されています。

これは月に直すと、約30万円です。

日本のように正社員なのに手取り18万円なんて事はありません。

日本の最低時給は、最も高い東京でも1041円なので、オーストラリアの半分ほどです。

平均年収で見てみると、2021年のオーストラリアの週の平均賃金は$1748と統計局が報告しているので、これを$1=92円、52週間/年で計算してみると、オーストラリア人の平均年収は836万円です。

日本の約倍ですね。

これだけのお給料をもらっていて、野菜や果物の値段が日本と同等かそれ以下と考えると、オーストラリア人が経済的に余裕があるというのも頷けると思います。

体感としてのオーストラリアの裕福さ

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知り合いでシドニーの美容院で働いている日本人美容師がいるのですが、その方に聞いてもやはり年収がほぼ倍に増えて勤務時間もかなり短くなったと言っていました。

日本にいる時は朝早くに出勤して20時頃までお店で働き、その後日付が変わる頃までマネキンを使ってカットの練習をするという生活をしていたようです。

現在は9時から17時までの勤務で日本にいた時の倍の給料がもらえているのでかなり満足だと言っていました。

美容師のように手に職があると、英語が満足に話せなくても日本人が経営している美容院で働けるので美容師になって徳をしたとも言っていました。

まとめ

以上がオーストラリアでの物価、給料に関してです。

全体的にポジティブな事ばかりを書きましたが、もちろんお給料が平均より低くてお金に困っているオーストラリア人もいるとは思います。

しかし、全体的に日本のようなほとんどの人が経済的に満足しておらず、国全体で閉塞感が漂っているという印象は全くありません。

オーストラリアに移住すれば全てがうまくいくとは言いませんが、日本で金銭的に困っている手に職のある人は、外国への移住を考えてみてもいいかもしれません。

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