社会人大学院で海外MPH留学は可能か

オンライン英会話

こんにちは、総合医です。

今回は社会人として働きながら、海外の大学院にオンライン留学することは可能かどうかについてお話をしてみたいと思います。

というのも、先日当ブログを見てくれた日本の医師の方から「働きながらオンラインでMPH留学を考えているが、可能でしょうか?」という質問を頂きました。

医師に限らず社会人で働いている人は、現在のキャリアが一度中断してしまうことに不安を抱えていて大学院で学び直しをする事に躊躇してしまっている方が多くいるのではないでしょうか。

日本の大学院に働きながら通う事ですら不安があるのに、海外の大学院で勉強するなんてどうなんだろうと思っている方に対して今回の記事ではっきりとお答えしたいと思います。

働きながらオンラインで海外大学院卒業は可能か?

結論から言うと、働きながらオンライン留学をするのはかなり難しいでしょう。

質問をくれた医師の方にもお伝えしたのですが、私の場合仕事をお休みして毎日朝から晩まで必死に勉強してなんとか卒業できたという感じで、とても働きながら課題をこなしていく事はできなかったと思います。

もちろん大学や学部によって負担の重さは変わってくると思うので、絶対に無理!という事はできませんが、英語が母国語の人やインターナショナルスクールで英語がネイティブと変わらない速度で理解できる人でないとかなり難しいと思います。

私が卒業したシドニー大学ではフルタイムとパートタイムを選択でき、フルタイムの学生は一つの学期で4つの授業を取ることが求められていました。

海外の大学院では日本と異なり、一つの授業では週に1回授業がある程度で、チュートリアルの時間があったとしても週に2コマしか時間は取られません。

そのため授業に出るだけであれば時間的にはかなり余裕があります。

しかし、海外の大学院が日本と異なるもう一つの点は、学生に課される課題図書の分量が多く、予習にかかる時間がかなり長い事です。

選択した授業にもよりますが、応用疫学の授業では教科書で3つの章を読んで、その上で4つほど課題図書として論文が渡され、それを理解した上で事前に出された問題に解答を作成して授業に臨むという状態でした。

日本語の教科書・論文、又は自分が習熟している分野の勉強であればその分量でも1週間で予習ができるかもしれませんが、それが全て英語となると一つの授業の予習をするだけで1週間がすぐに過ぎてしまうレベルです。

パートタイムならどうか?

シドニー大学のパートタイムの学生は、1つの学期中に1〜3個の授業を選択して、フルタイムの学生と同じだけの単位を取得できたら卒業という形になっていました。

一つの学期中に一つの授業だけ取るのであればグッと実現可能性は上がりますが、残念ながらシドニー大学では留学生はフルタイムしか選択できませんでした。

そのため、たとえ仕事をしていようとも一つの学期で4つの授業を選択しなければならず、とても現実的な勉強量ではありません。

留学生でもパートタイムが可能かどうかは大学や学部によっても変わってくると思いますので、事前にしっかりと調べてみてください。

もしパートタイムが許されている場合はオンライン留学でもやっていける可能性が高いので、オンライン留学でも挑戦する事を積極的にお勧めします。

オンライン留学を成功させる戦略についても別記事で書いているので、そちらも参考にしてみてください。(オンライン留学を成功させるための戦略

公衆衛生学修士 (MPH) 留学を目指す医師に向けて

医師の方々からすれば、MPHでの勉強は簡単なもののように感じるでしょう。

先述の質問をくれた医師の方も、医学部の授業に比べたらMPHでの勉強は簡単だろうと考えていたのだと思いますが、それは日本語で勉強する場合にしか当てはまりません。

MPHでは統計学や疫学、倫理学、医療経済学、予防医学的政策介入など、普段勉強している事とは全く違うことを勉強するので、たとえ数々の試験をパスしてきた医師の人たちでも、全く新しい事を第二言語で勉強すると言うのは相当にハードルが高いです。

MPHを先に卒業した日本人の先輩にも話を聞いたことがありますが、毎週出される膨大な量の英語の課題図書をその週のうちに読み切る事はとてもできず、日本語で書かれた教科書を取り寄せ、ほとんど日本語で勉強したと言っていました。

その先輩も、MPHを修了した時点ではわざわざシドニー大学に入学する必要はなかったのではと感じたとまで言っていました。

私自身は英語に早くなれるために日本語の教科書を読んだり、日本語でグーグル検索する事を自分で制限していたので、科目によってはかなりひどい点数もとりました。

オンライン留学を目指す人への注意点

MPH以外の大学院コースでもおそらく上記の事と似たような事が起こるのではないかと思います。

勉強になかなかついていけず、結局すぐ手に入る日本語の教科書を入手して、日本語で勉強してしまう人もいると思います。

オンライン留学するとただでさえクラスメイトの友達ができず、情報交換ができずに不利になるという側面があるのに、働きながら勉強すると言うのはかなりハンデがあると考えた方が良いです。

お金の問題や、現在のキャリアが途絶える心配があるのは私も十分わかってはいるのですが、それでもせっかく留学を考えるのであれば中途半端な事はせずに、現地に行って100%全力で勉強をする事をお勧めします。

現地で同級生の友達ができるだけでも英語力の伸びは早くなるでしょうし、英語のエッセイの校正をしてくれたりするので、良い成績も取りやすくなると思います。

ちなみに私が取った良い成績を取るための戦略も別記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。(参考:留学後に好成績を取るのに最も効果的な方法)

私の英語勉強方法

私が無事に留学できて、順調にやって来れているのは留学前から利用しているオンライン英会話サービスのおかげです。

このサービスがなければネイティブとディスカッションをしたり、教授の話している英語を理解できるようにはならなかったでしょう。

皆さんには私が実際に利用していたオンライン英会話サービスをご紹介します。

英会話初心者の方にはレアジョブ

白人相手で、アクセントで先生を選びたい人にはCambly

海外大学・大学院留学を目指している方には、最終的にはCamblyをお勧めします。

Camblyで自分の狙っている国のアクセントに集中して練習することで、留学して最初に経験するストレスをだいぶ軽減できるでしょう。

もしCamblyで大学院卒業後の先生を見つける事ができれば、大学院で行われるチュートリアルを真似してレッスンを行ってもらう事で、チュートリアルの雰囲気を確認し、留学後に問題なく着いていけるようになるのではないかと思います。。

詳しいオンライン英会話活用方法はこちらの記事も参照してみてください。(私が活用しているオンライン英会話サービス

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