英語学習の目的として給料アップや外資系企業への転職を目指している人が多いと思いますが、今回は海外留学や海外で働く事を夢見ている方向けに海外の賃貸物件についてのお話をしてみようと思います。
2021年12月からオーストラリアが日本からの留学生の受け入れを再開したため、オーストラリアへの留学を検討している方にとっては特に耳寄りなお話になると思います。
まずはアパートやマンションを賃貸で借りる時に注意が必要な点をご紹介していきます。
部屋の呼び方が日本と異なる
日本では部屋の数で物件を分けていますよね。
ワンルーム、1K、1LDK、2LDKと部屋の数が増えるにつれて呼び名が変わったり、数字によって部屋の数がすぐにわかったりします。
海外では部屋の数よりも必要なベッドの数、室内の大きさ(50m2)などの表示があるのが一般的です
1 bedroom、2 bedroomなどと記載されている事が多く、部屋の大きさはホームページ上に見取り図を載せている事が多いです。
そして日本で言うところのワンルームはstudioと呼ばれています。
studioと1 bedroomとの違いは、ベッドがある部屋とキッチンがドアで隔たれているかどうかの違いで、ワンルートと1Kとの違いと同じです。
Studioは基本単身者の学生向きに作られているので、大学のそばに造られていたり、大学の寮の中にある事がほとんどです。
日本ではレオパレスのような一部の会社が運営しているウィークリーマンションなどしか家具が備え付けのアパートはない印象がありますが、海外のstudioは海外からの留学生や、遠方から越してくる若い学生をターゲットにしているせいか家具備えつけの部屋が多い印象です。
シェアハウス、ルームシェア
日本の不動産検索サイトではほぼ載っていませんが、海外の不動産検索サイトにはルームシェア、シェアハウスの検索カテゴリーも用意されている事が多く、ルームメイト募集専門のサイトも存在します。
ちなみに皆さんはシェアハウスとルームシェアの違いがすぐにわかりますか?
日本ではほぼ馴染みがないので、多くの人は同じものと混同してしまうかもしれませんね。私も最初わからずオーストラリア人の友人に教えてもらいました。
まず我々がよくイメージする、友人とアパートやマンションの部屋を共有するのがルームシェアと呼ばれているものです。
アメリカのsitcom(シットコム)などでよく見るものがルームシェアと呼ばれるものです。
そして、広い一軒家に住んでいる高齢者などと家を共有するのがシェアハウスと呼ばれています。
シェアハウスの中には、裏庭に居住スペースのある建物がついていて敷地を共有するだけで建物は別々というパターンもあるようです。
魔女の宅急便でキキが使っていた部屋などを想像するとわかりやすいでしょうか。
シェアハウスでは、体が弱ってきた高齢者を助けてあげる事で、見返りに相場よりもかなり安い家賃で生活する事ができるというメリットがあります。
独居で部屋が余っている高齢者にとってみれば、若者が手伝ってくれておまけに家賃収入まであり、若者にとっては少しお手伝いをするだけで格安で大学のそばに住めるというメリットがあり、お互いにウィンウィンの関係になっているというわけです。
ホームステイなどの文化がほとんどない日本人にとっては、知らない人と家を共有するのはかなりハードルが高いでしょうが、高齢者にとってみれば高齢者施設ではなく、自宅で生活を続けられるというメリットの方が大きいのかもしれません。
オーストラリアで老人ホームの問題が日本よりも少ないのはこういった要素が関係しているのかもしれません。
家賃の表示方法
インターネット上で家を探している時に気をつけないといけないのが家賃の表示です。
日本では月々いくらと表示されるのが一般的ですが、オーストラリアでは週単位で表示されています。
これは国によって異なってくると思いますので、今回はオーストラリアのケースについて書いていこうと思います。
オーストラリアでは家賃は$300pwというような表示のされ方をしていて、pwはper week(1週間で)を意味しています。
$1=83円 (2021年12月29日時点でA$1 = 82.96円)で換算すると、$300=24,900円となり、格安物件に見えてしまいますが、必ず4倍して、月の家賃に変換して考えなければなりません。
$300pwの物件は月99,600円の物件ということになります。
では実際の家賃相場はどうかというと、シドニーを例にすると大まかな家賃相場は東京と同じくらいか、僅かに安い程度です。
シドニー中心部では通常のアパートでstudioを探すと、月々10万円〜13万円程度の家賃となり、さらに部屋数が増えた大きな1LDKや2LDKのファミリータイプの部屋を探すとなると月々15万〜20万円程度必要となります。
もちろんシドニー中心部から離れるほど家賃はお手頃となり、電車で30分も離れれば月10万円で1LDK程度のお部屋が見つかるようになります。
そして日本でいう敷金・礼金にあたるものとして、(rental) Bond(security depositeとも呼ばれる)というものがオーストラリアでは設定されています。
やはりシドニー中心部に近くなるとBondも高くなるので、この点も注意しなければなりません。
大学の寮に入れればもちろんそれば一番安く済みますが、現在各国の留学生がなだれ込んでいて、シドニー大学の場合残念ながらすでに寮は全て埋まっています。
他の大学では留学生用の寮が限られた数しか用意されていない場合もありますので、留学を検討している方は早めに寮の空き具合を確認するのが良いでしょう。
イギリスやアメリカでは大学院生用の寮も用意されているケースが多いようですが、オーストラリアは大学院生には用意されていない事が多いので、その点も注意が必要です。
物件情報サイト
最後にオーストラリアで物件を探す際に有用なサイトをいくつかご紹介します。
Domain
こちらは『Domain』というサイトです。
ホームページ上で購入(Buy)や賃貸(Rent)を選択し、Filterで条件を入力していけば自分の希望に沿った物件を表示してくれます。
ちなみに検索窓の下に表示されているのは私が地域名を使って検索をかけた時の項目が表示されています。
realestate.com.au
こちらもDomainと同じような物件紹介サイトです。
希望する地域や条件を入力して検索を行います。
検索をかけて出てきた物件のページを一つご紹介すると
このように左側に住所、ベッドルームの数、シャワールームの数、家賃、Bondが表示され、右側に物件の内部の写真が出てきます。
気になった物件はメールや電話で『inspection』(内部見学)の依頼をします。
日本から契約する場合には内見がなかなか難しいと思いますので、部屋の内部を撮影したビデオ映像を送ってもらうなどの方法があります。
flatmate.com.au
そして最後にご紹介するのがルームシェア用のサイトです。
私はルームシェアやシェアハウスを望んでいなかったので、このサイトを使うことはありませんでしたが、このサイトで分かるようにルームメイトを探している方が写真付きで募集をかけています。
広い部屋に格安で住めるので、ルームシェア、シェアハウスを検討している方はこちらのサイトをぜひ利用してみてください。
いかがだったでしょうか?
海外留学を検討中の方は物件探しの際にぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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