コロナ禍でのオーストラリア留学

留学

こんにちは総合医です。

前回の記事を書いてからすっかり時間が経ってしまいました。

というのもオーストラリアが日本人留学生の受け入れを再開したので、オーストラリアに移動する準備に忙しく、記事を書く時間があまり取れなかったためです。

1月末に日本からオーストラリアに移動したので、現在はオーストラリアのシドニーに新居を構えることができました。

本当はオンラインの留学だけでどの程度英語力がつくのかを実験し、ご報告しようと考えていましたが、せっかくオーストラリアへの入国許可がおりたので実際に留学してみました。

第6波で忙しい最中に、日本の医療を手伝わずに国を跨いだ移動をするのはいかがなものかとも考えましたが、公衆衛生学の勉強とコロナ対応をどちらもやっていては結局何も得られずに終わってしまいそうだと思ったので、どうせなら公衆衛生学の勉強に全力を投じて、勉強で得られるものを最大化しようと決心しました。

というわけで、今回はコロナ禍での国間の移動というかなり珍しい経験ができたので、現在国際線での移動がどのような感じなのか、そして現在のシドニーがどのような感じかご報告してみたいと思います。

ちなみに今現在の英語力はというと、現在まででzoomでのオンライン留学を1年間やってきていたのである程度は力がついている状態です。

ある程度というのは、コロナ禍で英語技能テストを受けていないので客観的な指標ではありませんが、Camblyのオンライン英会話の最も高いレベルの教材で、チューターと問題なくやりとりできるレベルです。

チューターの先生からも、「その英語力でなぜ未だにオンライン英会話を受講しているのかわからない」と言ってもらえることもありました。

生徒の気持ちを持ち上げるためのお世辞であることは間違い無いでしょうが、少なくともオンライン英会話で問題なく会話できる程度のレベルではあります。

ただし、そのレベルでもやはり現地での生活には不十分で、空港スタッフ、駅のスタッフ、お店の店員さんの言っていることが一回で理解できずに何度も聞き返すという事を繰り返しています。

1年間のオンライン留学だけでは、現地で問題なく生活できるレベルには達しないという事が今回の経験でわかりました。

ただ、以前なら何回聞いてもわからなかったであろう内容が、1度聞き返しただけで理解できるようになったような気もしています。

気のせいかもしれませんが 笑

オーストラリア入国に必要なもの

さて、ここからはオーストラリアに入国するにあたって必要だったものについてご説明します。

オーストラリアは現在1日平均1.3万人程度の新規陽性者が出ています。

以前は3万人程度出ていたので、すでにピークを越えて少しずつ制限を解除していく気運が高まってきています。

日本ではこれ以上コロナを流行らせないために、少なくとも2月末まで外国人の新規入国を全て停止(2022年2月4日現在)となっていますが、オーストラリアは逆にビザ申請料を免除し、留学生・ワーキングホリデーの入国を推奨しています。

オミクロン株で自宅隔離となって働けない人たちの代わりに、新たに入国した外国人に働いてもらい、エッセンシャルワーカー達の穴を埋めようという政策をとっています。

海外留学生は元々2週間で48時間までしかアルバイトはできない決まりとなっていましたが、現在は働く時間の制限も解除されています。

そして入国の条件も日本より軽いものとなっており、

  • ワクチン摂取(2回)証明書
  • 出発前72時間以内のPCR検査陰性証明書、又は出発前24時間以内のコロナウイルス迅速抗原検査陰性証明
  • Travel Declaration(携帯アプリでの入国の申請)
  • ビザ
  • パスポート

これらの書類が用意できれば入国可能となっています(1月31日現在)。

オーストラリア行きの航空便の発着状況

流石にコロナ禍で利用客が少なくなっており、現在オーストラリア行きの航空便の発着はかなり絞られており、2日に1便夕方出発、翌朝到着の便だけとなっています(2022年2月4日現在)。

乗客はオーストラリア人と日本人の夫婦、そしてその家族が多く、私のような留学生と思われる個人の乗客は少数でした。

日本からオーストラリアに行く他の会社の便が少ないためか、白人、黒人の乗客もJALの便にしては多い印象でした。

空港の状況

私は羽田空港から出発したのですが、空港内はガラガラで、チェックインカウンターも明かりが着いているのは3つか4つのブースだけでした。

そして手荷物検査前に立ち寄れるお店もほとんど開いておらず、2つか3つ営業しているのみでした。

搭乗客が少ないので、もちろん手荷物検査場は列は全くできておらず、待ち時間なしですぐに検査できました。

税関手続きも並んでいる人は全くおらずノータイムで通過することができました。

コロナ禍前の状況と比べたらあり得ない程スムーズに出国審査を済ませる事ができました。

税関通過後のロビーでは免税店は営業していましたが、ほぼ全てのお店が閉まっており、飲食店は一区画だけで3店舗営業していましたが、ほとんどお客さんはいませんでした。

ちなみに飛行機内の座席はパッとみた感じ占有率約50%程度といったところで、かなり空席が目立っていました。

そのため、国際線のエコノミークラスで初めて隣の席に誰もいない状態というものを経験できました。

夜はシートベルトをしながらではありますが、2席を使って比較的ゆったりとした状態で眠ることができ、以前エコノミークラスに9時間座って移動した時のような辛さは全くありませんでした。

コロナ禍での海外への移動がこれほど恵まれたものだとは思ってもみませんでした。

オーストラリアの水際対策

日本の水際対策は他国より厳しいとされていますが、オーストラリアの入国時の様子はというとほぼザルでした。

知らぬ間にサーモグラフィーで体温を測られたりしたのかもしれませんが、私が気づく範囲では体温チェックはありませんでしたし、厳しい検査や注意事項の伝達も全くありませんでした。

同時刻に到着している他の便がなかったので、税関も10分程度待つだけですぐに通る事ができましたし、持ち込み荷物の申告も簡単な質疑応答だけですぐに終了しました。

オーストラリアのニューサウスウェールズ州政府のホームページでは「到着後24時間以内に迅速抗原検査を行い、陽性の場合にはすぐに申告して隔離、陰性の場合には自宅隔離不要」と書かれていたので、厳しくフォローされるのかと思っていましたが、その辺りは個人個人に任せきっている様子で、陽性の時の対応に関してなど何もアナウンスはありませんでした。

出発前の検査で厳しくコロナウイルスの流入を防いでいるから、入国後はそこまで厳しくチェックしていないのかもしれませんね。

流石に少し拍子抜けという感じでした。

シドニーの街中

コロナ禍のシドニーはどうかというと、日本よりは人出は少なそうですが、それほど大差はない印象です。

街に出れば皆さん普通に出歩いていますし、スーパーやレストランも時短営業なしに営業しています。

ショッピングモールなども買い物客が多くいますし、街中でも多くの人とすれ違います。

屋外でのマスクは必須では無いので、マスクなしで街中を歩いている人も普通に見かけます。

オーストラリア内ではウエストオーストラリア州のみがまだ他の州との出入りを制限してコロナの流入を防ごうとしているようですが、他の州では完全にウィズコロナの段階に入っている印象です。

ピークも越えてオーストラリア人はコロナをそれほど気にせず、なるべく元の生活に戻すようにしているのが伺えました。

コロナに感染する危険が高まるので、さすがに海外留学を今の時点でお勧めする事はできませんが、3回目のワクチン接種を済ませた人や、基礎疾患が何もなく体力に自信のある方などはオーストラリア留学を考慮しても良いかもしれません。

今ならエコノミークラスでもかなり快適な空の旅ができると思います(その代わり便数が少ないので、航空券の代金は高くなっているとおもいますが)。

もしこの記事がオーストラリア留学を考えている方達の助けに少しでもなれば幸いです。

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