留学不要説は本当か?

留学
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こんにちは、総合医です。

皆さんは海外留学に対してどのような印象を持っていますか?

「海外留学に行くなんてすごい」「お金がかかりそう」「学生のうちにやっておかないと社会人になってからできない」「友達が留学に行って英語ペラペラになって帰ってきた」など印象を持っている人が多いのではないでしょうか。

しかし、最近は英語学習用のアプリや、オンライン英会話の発達によりわざわざ海外留学しなくても英語は習得できるという考え方も出てきているのをご存知でしょうか?

2021年5月にアベマプライム内で海外留学について討論している回を見つけましたので、今回はこの放送に関してお話ししてみたいと思います。

留学に興味を持っている方や、アベマプライムを普段から見ている方はご覧になっているかもしれませんが、まだ見ていない人のためにYoutubeの動画を貼っておきます。

放送内では海外留学不要説に関して紹介・討論されていますが、実際の所はどうなのでしょうか?

ご自身ではどのように思うか考えながら見てみてください。

動画の後に私の海外留学に対する考えを書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

この動画内では海外留学に対する幾つかの意見が紹介されていました。

例えば、ホリエモンこと堀江貴文さんは、橋下徹さんとの共著で「海外留学は過去の遺物」と切り捨てていたり、語学留学に行った事のある人の半数以上が英語を習得しないまま帰国するというデータも紹介されていました。

実際海外留学はもはや不要なのでしょうか?

番組に出演していた2人の留学経験者の方はそれぞれ以下のように言っています。

留学経験者1:

もし今もう一度留学してくださいと言われたら絶対に行きたくない。

留学で言葉が通じず辛い思いだけして帰国した。

オーストラリアの大学院に1年留学したが、授業が終わってからは自室でずっと引きこもっていた。

日本に帰国してから独自の方法で学習を続け、現在はサッカー選手の通訳として働けている。

海外留学はぶっちゃけコスパが悪い。

留学経験者2:

3つの国に1ヶ月ずつ留学したが、結局どこの国の言語も覚えられず帰国した。

留学中は結局日本人同士でいる時間が長く、現地の人と接する時間を長く持てなかった。

帰国後に勉強を続けることで韓国語を習得できた。

ここまで聞いていると、やはり皆さん留学後に自力で語学を習得しており、大金をかけて海外に留学に行かなくても語学の習得は可能なのがわかります。

さらに、近年google翻訳の発達や、ポケトークなどのAI翻訳機器の発達で、簡単なコミュニケーションであれば機械で事足りる状態になりつつあります。

AI技術の発達でこの流れは今後さらに加速していくことはほぼ確実でしょう。

それでは海外留学にいく意味は全くないのでしょうか?

私個人の意見を言わせてもらうとすれば、海外留学にいく意味は大いにあると思います。

その理由は、番組に出演していた留学経験者2人が留学後にしっかりと語学を習得している事です。

出演していた2人共番組内で言っていた事ですが、海外留学でモチベーションを上げ、帰国後も勉強を続けて語学を習得したと言っているのです。

もしこの二人が留学に行かずに、国内で語学を勉強し続けていたとしたらどうでしょうか?

おそらく、ある程度勉強して話せるようになったら満足して、習得したといえるレベルまで勉強を続ける事はできなかったのではないでしょうか?

留学して、実際に英語での生活、韓国語での生活に触れた事で、その時の自分のレベルと自分が目標としていたレベルにかなりの隔たりがある事を認識し、それがモチベーションとなり帰国後に勉強を続けられたのではないでしょうか?

スポーツなどでも同様ですが、上手い人と一緒に練習や試合をする事で、自分が目標としているレベルの高さを認識し、そこに向かって強いモチベーションを持つことができるのです。

外国人と一緒に生活する機会がほとんどない日本国内で勉強し続けるよりも、一度海外で生活してみて、自分が目指している英語のレベルを認識してみるのは非常に意味のある事だと思います。

そして2つ目の理由として、番組では特に取り上げられてはいませんでしたが、英語がある程度話せるようになると、日本人が持ちがちな思い込みがなくなっていきます。

例えば、これを読んでいる皆さんの中でも、「自分は日本にしか住めない」「自分は日本でしか働けない」「自分は英語が公用語の会社では働けない」と無意識のうちに考えてしまっていませんか?

当たり前ですが、英語がある程度話せる状態となると、これらの無意識のうちに思っている思い込みがなくなります。

海外に短期間でも住む経験をした事のある人、ましてや海外でお金を稼ぐ経験をした事がある人は上のような思い込みはなくなり、日本の経済状況が悪化し条件が悪くなった場合は外国で働き口を見つけるという選択肢が出てきます。

海外に住まないにしても、外国企業相手に対応ができると言うだけで日本国内での待遇が大きく変わってくるはずです。

このような選択肢が生まれると考えれば、海外留学して自信をつける事に意味がないという事は全くないと思います。

ではなぜ番組では海外留学は無意味と紹介されてしまうのでしょうか?

それは多くの人が言語学習に要する時間を甘く見積もっているせいではないかと思います。

私もその一人ですが、多くの人が現地で生活していれば3、4ヶ月程度で英語が聞き取れるようになって、1年もすればストレスなく英語でコミュニケーションできるようになると思っているのではないでしょうか?

幼少期にオーストラリアに移住した私の友人に聞くと、2年間現地に住めば英語は問題なくできるようになるとのことでした。

子供時代に移住した人でさえ2年を要したのに、大人になって言語の吸収力が衰えている我々が数ヶ月で英語に慣れられるわけがありません。

イギリスに1年半留学して現地で舞台も経験したウエンツ瑛士さんが、留学中にイギリスでの芸能エージェントから仕事を紹介してもらったけれど結局できなかったとあるテレビ番組で話していました。

ビザの関係で仕事を受けられなかったというのもあるかもしれませんが、1年半留学しても仕事を受けるだけの英語の自信がなかった可能性もあるのではないかと思います。

ちなみに、過去の記事(関連記事:何時間勉強すれば英語が話せるようになるのか?)でも紹介しましたが、アメリカの外務省のホームページには外務省職員が外国語をある程度習得するのに必要な時間が書かれており、日本語は2000時間程度必要とされています。

1日3時間勉強したとしても2年かかります。

さらにホームページ上では、文法などがわかるようになった後は現地で生活を送るのを推奨とも記載されています。

そこまでしてやっとアメリカ人は日本語を習得できるのです。

逆の立場の我々日本人が英語を習得しようとするなら、同等の時間が必要な事は確実でしょう。

上に書いたように、留学でモチベーションをしっかりと上げて自分が目指しているレベルを把握する事、言語習得には長い年月が必要である事を理解する必要がある事をわかっていれば、留学が無意味だとは私は全く思いません。

逆に海外留学は自分の可能性を大きく広げてくれる絶好のチャンスだと思います。

新しい環境に踏み出す時は、その環境に適応するまで辛い経験をするのは国内にいてもよくある事です。

辛い経験をした分だけ自分の可能性が広がっていると前向きに捉える事ができれば、海外留学を無駄にする事なく将来に自分に活かせるのではないでしょうか?

今回の記事が皆様のお役に立てることを願っています。

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